銅独鈷杵(市指定有形文化財)
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種類:工芸品 指定年月日:昭和62年6月18日 所在地:行方市芹沢 個人宅
金剛杵(こんごうしょ)は、跋抜羅(バジャラ)ともいい、インド古代の武器であったものを仏教に取り入れて、煩悩の賊を退治する法具です。その把の両端にある鉾の数に従って、独鈷杵(とっこしょ)・三鈷杵・五鈷杵などの別、また、形態や構造上特殊なものもあります。 この金剛杵は、独鈷杵形であり、把の両端に各々一つの鉾を付けたもので、鉾の断面は、四角形をしています。断面部分には窪みがあり、鬼目(きもく・密教法具の要所にあらわされる半球の形をした突起)も大きく蓮弁(れんべん)も雄大で、しかも鉾の形も鋭くなっています。弁先と杵の蕊(ずい)を刻むのも大変珍しいものです。 銅製ですが、出土品のため金箔が施されていたかどうかは明確ではありません。長さ181ミリメートル、最大幅15ミリメートル、重さ140グラム。古い形態と考えられ、鎌倉期13世紀頃の製作と推定されます。
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