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行方市教育委員会

指常福寺 山門(市指定有形文化財)

種類

建造物

指定年月日

昭和50年1月31日

所在地

行方市沖洲179-1 常福寺

概要

 京都真言宗新義派三宝院末寺の当寺院は、天福元年(1233年)の開山で、常陸地方の中では寺格が高く、多くの修行僧が学び、高野山はじめ各地の寺院へ赴いたといわれています。戦国末期には佐竹領となり佐竹氏の庇護を受け、一時期祈願寺となりました。
 元禄年間の沖洲村絵図には七堂伽藍(がらん)が描かれ、山門も「一の門」と「二の門」がありました。現在の門は「二の門」に相当し、霞ヶ浦湖岸から続く参道に置かれていたものを昭和初期にこの場所に移転させました。
 しかし、天明年間(1781~89年)の山崩れで堂宇が崩壊して火災に遭い、当山門と仏像を残して焼失しました。現在の境内には、山門のほか、近世の堂2棟があり、往時を偲ばせています。
 この山門は、妻入り四脚門形式で、当初は茅葺き切妻造りでした。また、蟇股(かえるまた)に特徴があるなど、室町中期頃の名残をとどめる地方色の濃い建物です。
 近年、風雨にさらされ傷みがひどくなったが、貴重な歴史資料として地域の人々に保護され、平成11年度に屋根を銅板葺きに改めるなど、解体修理が実施されました。

常福寺 山門

指常福寺 山門

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