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市長の部屋

平成25年第3回行方市議会定例会市長所信表明

鈴木市長所信表明  

  ご挨拶を申し上げます前に、昨日は台風26号の災害対策に専念するため、議会の日程に特段のご配慮を賜り厚くお礼を申し上げます。

  この台風では、土砂崩れで人的な被害が発生してしまいました。幸い、軽傷であるとの報告を受けております。しかしながら、建物や道路にも大きな被害が発生しており、さらに、基幹産業の農作物にも甚大な被害が発生しております。現在も詳しい状況を調査しており、早急に対応をしてまいります。また、国や県に対し、災害についての支援、激甚災害制度の指定を要望し、指導を受けながら適切な対応をしたいと思っております。なお、今回の経験を踏まえ、今後の災害対策に生かしてゆく所存でございますので、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

 本日、ここに平成25年第3回定例会の開会にあたり、提出いたしました議案等のご説明を申し上げますと共に所信の一端を申し述べ、議員各位及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 

 私は、さる9月8日に執行されました市長選挙におきまして、市民の皆様をはじめ各方面から力強いご支援とご厚情を賜り、行方市のかじ取りを担当させていただくこととなりました。皆様からご支援を頂いた喜びと、これから担っていく重責に身の締まる思いでございます。私は「精力善用」「自他共栄」、この二つの言葉を胸に、ここまで歩んで参りました。これは、柔道の創設者、嘉納治五郎先生の教えでございます。精力善用は、「心身の持つすべての力を最大限に生かして、社会のために善い方向に用いる」という意味でございます。そして、自他共栄は「相手に対し敬い、感謝することで、信頼しあい、助け合う心を育み、自分だけではなく他人と共に栄えある世の中にしようとする」そのような意味でございます。これから行方市の市長として、この教えを忘れることなく、市民の皆さん、議員の皆様、市役所の職員とともに、「子どもたちも、お年寄りも、誰もが元気に暮らす行方市」の実現に向けてまい進してゆきたいと存じますのでよろしくお願いいたします。


 まず始めに、市政推進の基本的な考え方を申し上げます。それは「継続から変革への道」であります。行方市は平成17年の合併から8年が経過いたしました。この間、坂本市長と伊藤市長の下、多くの市民の方がまちづくりにかかわり、現在の行方市があると思っております。合併後の市民の融和が図られ、学校の統廃合や生活道路の整備、6次産業の推進など多くの事業が推進されております。私は、まず諸先輩方の業績に学び、まずは、それらにきちんと向き合っていきたいと考えております。それらを礎として、私の政策を進めることにより、行方市がさらに発展することを願っており、市民目線で物事を考え、現場を確認し、そして行動に移す。そのような市長でありたいと思っております。何れにいたしましても、議員の皆様、市民の皆様のご理解ご協力をいただきながら、「子ども達からお年寄りまでが元気に暮らす行方市」「市民が愛着を持って暮らす行方市」を実現していきたいと思っておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 ここで私の基本的な政策について申し上げます。

 一点目は、「子育て支援・教育の充実」であります。
 子育て支援については、私の最も重点的な施策と考えております。まず、マル福の受給対象年齢を中学校3年生まで引き上げ、子育て世代の経済的な支援を行っていきます。これについては、26年度中の実施をめざしたいと考えております。続いて未就学児の成長と交流を促進するため、5歳児を対象とした交流事業を考えております。幼稚園児、保育園児、そして在家庭の子ども達も含めたすべての5歳児を対象に事業を展開して参ります。交流の内容等については、保護者の皆さんや保育士さんと協議しながら進めて参ります。
 小学生については、「放課後子ども教室」の内容を充実させていきたいと考えております。子どもは地域の中で守られ、そして成長していくものと思っております。地域の皆さんがもっている技能や特技を子ども達に伝え、地域社会が子ども達の成長を見守ってゆく、そんなまちづくりを進めたいと思っております。私も、保育園あるいは学校教育の現場を積極的に訪問し、通園・通学時の安全対策やその状況に関わる諸問題につきましても、保護者の皆さんからご意見をいただきながら解決していきたいと考えております。また、2019年には茨城国体が、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、市民や子ども達のスポ-ツに関する関心が高まっております。この機会を逃すことなく、子ども達に対する強化策やスポ-ツ少年団の指導者を対象にした研修や交流事業などを推進して参ります。

 二点目は「市民が安心して暮らせる社会の実現」であります。
 「安心」の原点は健康であります。これまでも健康を守る施策については、住民検診など保健センタ-を中心に実施されて参りました。私は、一歩進んで「健康を創る」政策を積極的に進めて参りたいと考えております。ウォ-キングなどは広く親しまれておりますが、生涯スポ-ツや地域総合型スポ-ツクラブを推進することにより、楽しみながら健康な体を創っていく施策を推進して参ります。さらに、障害者の皆さんに対する就労支援の充実など、障害者福祉にかかわる分野においても、関係する皆さんから意見を頂戴し、施策の充実に努めてまいります。
 続いて、医療についてでございます。行方市の医療を考えるとき、やはり「なめがた地域総合病院」の医療体制の充実は避けては通れない課題でございます。医師の確保、救急体制の充実に全力で取り組んで参ります。
 高齢者が安心して暮らせるための方策でございます。現在、地域包括支援センタ-を中心に高齢者の支援を行っているところですが、介護の問題なども含めて、社会福祉協議会などとの連携を強化し相談業務の充実などを図って参ります。また、シルバ-リハビリ体操などが市民の間に広く浸透しつつあります。介護予防に大きな効果があるとお聞きしており、指導者の育成などにも力を注ぎたいと考えております。

 三点目は、「元気な行方になるための産業の拡充」であります。
 まず、行方市の基幹産業である農業についてでございます。農業には大きなビジネスチャンスが潜んでいると思っております。6次産業の推進などもそれでありますが、農業担い手の育成や農地の集積などを推進すると共に、農業関係団体とも連携を深め、行方産農産物の消費拡大に努めてまいります。また、生産現場においては、環境循環型農業への移行を将来的な課題として捉えております。続いて企業誘致についてでございます。雇用の確保、税収の増など多くの効果が期待され、市民の利益につながる企業の誘致に努めてまいります。農産物のPR、そして企業誘致においても私が先頭に立ち、トップセ-ルスに務めてまいります。元気な行方市を実現するためには、水産業や畜産業、あるいは商工観光の振興を抜きには考えられません。課題は山積しておりますが、各方面のご意見をお聞きしながら、その振興に努めてまいります。

 四点目は「夢のもてる行財政の改革」でございます。行財政改革は、「削減・縮小ありき」ではなく、市民の利益につながっているかどうかが基本でございます。現在の状況を直視し、将来的に現状のままで良いのか改革が必要なのかを判断していきたいと考えております。「事業の精査」あるいは「公共施設の現状把握」に努め、効率的な財政運営を進めることにより、あらたな事業展開も開けるものと思っています。当面は、第2次行財政改革大綱を基本とした流れを守り、市民の皆さんや関係各位の意見を聞きながら、改革が必要である事業については、躊躇せず改革を実施してまいります。また、現在行われております「事務事業評価」あるいは「新集中改革プラン」についても継続し、市民の皆さんから頂く意見を反映させて参ります。

 五点目は、「市民生活基盤の拡充」でございます。生活基盤を考えるとき、市民のもっとも大きな関心事は生活道路の整備であると認識しております。生活道路の整備については、統合された学校への通学路整備を最優先に実施して参ります。また、各地域の皆さんから要望を受けている道路改良・修繕が数多くございます。これらについても、優先順位を明確にし、計画的に整備を進めて参ります。  
 続いて、スポ-ツ施設の充実についてでございます。学校の統廃合により使用できるグランドが不足しているとの意見を多くの皆さんから伺いました。学校の跡地利用との調整を図りながら整備の検討を進めて参ります。

 以上、市長就任にあたり、所信の一端を申し述べさせていただきました。

 続きまして、本定例会に提出いたしました案件についてご説明申し上げます。本定例会には議案15件、報告8件そして認定9件で、32件の案件を提出いたしました。議案については、財産の取得について1件、行方市廃棄物持ち込み反対宣言について1件、条例の制定及び一部改正が12件、平成25年度補正予算が1件でございます。報告については、平成24年度行方市一般会計継続費精算報告書について、平成24年度行方市健全化判断比率の報告について、平成24年度行方市資金不足比率の報告について、及び専決処分の報告に関することが5件でございます。認定については、平成24年度一般会計歳入歳出決算認定についてなど、24年度各会計予算の決算認定についてでございます。
 以上、定例会の開催に先立ち、所信の一端を申し上げるとともに、提出いたしました案件の概略を申し上げました。それぞれの案件については、後程、担当する者より詳細にご説明を致しますので、議員の皆様におかれましては、お手元の議案書等により十分なるご審議をいただき、適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりますが、市議会議長としてご活躍をされておりました貝塚順一様が去る7月28日に逝去されました。ここに哀悼の意を表し、開会のご挨拶といたします。 

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