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行方市教育委員会

萬福寺 阿弥陀如来立像及び両脇侍像(県指定有形文化財)

萬福寺 阿弥陀所来立像及び両脇侍像

 

種類:彫刻

指定年月日:昭和33312

所在地:行方市羽生745 萬福寺

 

天台宗雷電山慈心院萬福寺の本尊。寺伝によれば、源平争乱に敗れた平家一門が都落ちした際、平重盛の守護仏を重臣の平貞能(さだよし)が重盛の遺骨とともに奉じたものとされます。貞能は関東を流浪した末、同じ平家一門である現在の若海地方に勢力のあった行方次郎を頼りに庵を構え安置したのがこの阿弥陀三尊立像です。

 阿弥陀如来立像は、96センチメートルの像高を有し、螺髪(らはつ)は細い針金をより合わせ一つずつ植付けにしています。玉眼入りの上品な顔立ちで、口をわずかに開き、歯が見える全国でも数少ない歯吹像です。衣紋には衣紋椽(えもんてん)を施してあり、足裏にまで仏足石にならい輪棒華瓶(りんぼうけびょう)の截金(きりかね)を施しているなど地方には稀な作となっています。

 また、観世音菩薩と勢至菩薩の両脇侍像の像高は、72センチメートルで阿弥陀如来立像とともに、阿弥陀堂にある厨子の中に安置され、この三尊は室町時代中期の秀作といわれています。

 

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