サツマイモ基腐病の特徴
糸状菌(カビ)により引き起こされ、保菌した苗・イモ・残さ(畑に残った葉や茎、イモ)等が伝染源となります。見かけ上は健全なイモや切苗でも保菌している可能性があるため注意が必要です。
育苗にあたっての注意
- 苗の増殖はウイルスフリー苗を用いてください
- 来歴が不明な種イモや切苗は絶対に使用しないでください
- 多発生地域から種イモや切苗を持ち込まないでください
- 生産者間で種イモや切苗の譲渡等は行わないでください
作業にあたっての注意
- 発生地域と行き来のあったコンテナ等は、洗浄、消毒してから使用し、残さや土をほ場に持ち込まないようにしてください
- 作業するほ場ごとに農機具や長靴等についた土はよく落とし、水でよく洗浄してください(洗浄は、ほ場の近くでは行わないでください)
健全苗を確保するために
苗床・育苗準備時の対応
- 種イモから苗を増殖する場合は、病害等が発生していないほ場で生産されたイモを選別して用いてください(伏せ込む前の種イモは消毒を行ってください)
- 育苗終了後は、苗床の残さを育苗ハウスから持ち出して適切に処分してください
育苗中に発病が疑われる株を見つけた場合の対応
- 苗床はよく観察し、葉巻や株の萎縮、葉の変色、苗基部の黒変等の疑わしい症状を見つけたら抜き取り等は行わず、速やかに農業改良普及センターにご連絡ください(電話番号0299-72-0256)
農業改良普及センター確認後の対応
- 発病が確認された場合、苗床に病気が広がらないよう発病株を含む周囲の株を抜き取ることになりますが、抜き取る範囲は発生状況により異なるため、農業改良普及センターにご相談ください
採苗時の対応
- 採苗時のハサミはこまめに消毒を行う
- 採苗後、速やかに苗消毒をしてください
- 苗消毒用の薬液は使用当日に調製し、登録の内容に従って浸漬処理を行ってください
購入苗への対応
- 切苗を購入する時は、基腐病対策が徹底されていることを販売店に確認し、未消毒の場合は購入後に必ず苗消毒してください
侵入に備えた対策
- 排水の悪いほ場は、基腐病が侵入した際に発病しやすい傾向があるため、明きょ設置や耕盤破砕、枕畝の途中に排水溝を設置するなど排水対策を徹底してください
- ほ場ごとに植え付けた苗の苗床の場所や採苗日、ウイルスフリー苗などの購入先を記録してください
ほ場を土壌消毒するときの注意
- 土壌消毒は、適切な土壌水分(軽くにぎった際に固まる程度)であることを確認し、必ず被覆して行ってください
- 未分解の残さがある場合は、土壌消毒前に持ち出して適切に処分してください
サツマイモ基腐病の総合防除
総合防除とは、効果的な防除方法を組み合わせた防除技術です。「持ち込まない」「増やさない」「残さない」の3つの方法を組み合わせて病害対策を徹底しましょう。